2011/12/10

【ディア・ドクター】

ここ数年の、
<ついつい邦画・気が付けば邦画・ふりむけば邦画> には理由がある。

確かに字幕を読まなくていいという、「私の目事情」的なラクさもあるが、
核になっているのは、わかり易さ。

安直なんかも知れんが、背景とか心情とかのわかり易さだ。
映画にもう擬似的広がりを求めてないのかもなあ。


そこには自分が日本人であるということをベースとして、自分の人生がある。

私のそれは、
ハリウッドサイズでも、ヨーロッパサイズでも、中国サイズでも、
インドサイズでもない。

ミニシアター邦画のサイズ。
一番その器サイズが似かよった身近なもんを見て、
具象理解する、振れ幅共感する、国民性感じる、擬似体感する、我流納得する。


そうして、それら珠玉の感触を手のひらにのせ、見入り・感じ・味わうのに、
<生きてきた歳月・経験>は大きな武器だと思う。

イヤイヤ、戦うわけじゃあないから...武器じゃなくて...そう、手持ちの<色見本>
オリジナルな<色見本>、使わないと勿体無い。



■ デイア・ドクター

うん、とても楽しめました。 

西川美和監督の映画は、オダギリさんと香川さんの『ゆれる』が初めてでした。
『ゆれる』、面白かったなあ。
人はずるくて弱くて優しいんよねえ。

西川監督作品を見ると、
是枝監督作品(『誰も知らない』『花よりもなほ』『歩いても 歩いても』...etc.)を
連想。

ん?どっか似てる?いや、違うなあ。いや、似てる?なんだ?あっ、空気かも。
と、思ったら、師だそうで、是枝監督は西川監督の。


2009年6月19日 読売新聞のインタビューでの西川監督の言葉から。
『志を一貫させる人って少ないですよね。
それより、偶然が重なって、思ってもみなかったところに転がっていって、
行き着いた果てが結構面白かったりする』


面白いデキになっているかどうか疑わしいけど、
<偶然>が重なって<転がり>倒して、行き着いて、
私は・今は、『ここ』にいる。


* * * * *


見終わった時、ラストシーンの時、
「ああ、これ、ラブストーリーだ」と、私、思った。

でも、全体をラブストーリーとして展開させている訳じゃあない。
なんだろ…

映画全体を通して充満している、主人公の<“据わり”の悪さ>の中、
ラブストーリーを思わせる一瞬があった。
それがとても自分の中で<据わり>が良かったからかも知れない。


でもパンフの中で、そういう風なコトを書いてるところが無くて...
「ん?」だっだんだけど、八千草薫さんのコメントの中に発見!
そっか、演じているご本人がその<要素>を指摘されていたんですよね。
で、「ほらね!」の気分になった。


<据わり>

なんとも<据わり>の悪い人生を送っている主人公です。
据わっている風に見えて、実に危うい毎日。

彼の危うさは、外から見えない。明るい間は見えない。
けど、暗くなったら・夜になったら見える、そんな感じ。

ニセモノなのに本物してて・本物してるけど実はニセモノで。
ウソなのに現実で、現実がウソで。
でも、ひっくるめて全部現実で真実で...そういう映画です。


スートーリー展開の中に、その前面に、シリアスさは出ていません。
例えば、リアルな僻村での医師不在問題とか。
でも起こっているコトは、実にリアリティがある。

リアリティは何かの中にドンとあるものやのうて、流れが作るかもしれんです。


<照合>

どうなんだろうと、思う。みんなはどうなんだろうと、思う。

ずっと思って、ずっと感じてきた気がする。
今の御自分の人生、居心地、据わりの加減はどうですか?...みたいな。

それぞれ自分の役割がある。
娘だったり、息子だったり、親だったり、妻だったり、夫だったり、隣人だったり、友人だったり、
勤め人だったり、嫁だったり...もっともっと配役はいっぱい。
そこいらへんでの<自分の据わり>加減。 


ん?自分(の据わり)=肝(の据わり)で、その先に「存在」なのかな?


皮肉なのか、必要だったのか、そこいらへんは不明なれど、
私、病気を持って、実は<据わり>が良くなった。
地面との距離が近くなった気がしてならない。
しかし、こういう論理にもってく自分はニセモノ?本物?



ずっと、<据わりの悪さ>感じてて、原因を考えたりもした。

あの出来事から?...いや、その以前から。
あの喪失感から?...いや、その以前から。
とまあ、長年延々、自分が浮遊してた感あったけど、
とまあ、この歳になっても未熟な感、ありありだけど、
不思議なもんで、この決め付け縛りで、着地に向かってる?みたいな。

...あ~あ。ワケわからんようになってきた。 お腹、空き過ぎで。


そうそう、余貴美子さんがいいなあ。いつ見ても彼女はいいなあと思う。
どうして私は余貴美子さんになれんかったんやろ(笑)

そう、それは、
余貴美子さん方向への<偶然>が重ならず、上手く<転がらず>、
思わぬ地点に行き着いてしまい、私は今、『ここ』にいる。



【今日の作品】【ディア・ドクター】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー

【雑食よみ】

伊藤まさこさんの「雑食よみ」読了。いわゆるエッセイ的なものだけれど、伊藤さんが勧める様々なジャンルの本の中で、私の興味のアンテナが動いた本をこれから読もうかな。本を紹介する中で、その本との出合いやその時の状況、環境等が興味深かった。#感想部Fri Dec 09 10:38:20 via web

【食堂かたつむり】

食堂かたつむり ” が実際にあれば、絶対予約を入れるんだけど…な。ちょっぴりの切なさと、ホットチョコレートを飲み干した後の甘〜い感覚が、いつまでも心に残る一冊でした。料理で人を幸せにしてしまうって、ステキなことだと思う。(๑˘ᴗ˘๑)*.。#感想部Wed Dec 07 15:20:45 via Osfoora for iPhone

【ピアノの森(21)】

ピアノの森」21巻読了。カイのピアノが大舞台で聴衆を魅了する話も大好きだけど、この巻はもう、たまんないなあ。こういう繋がりが、カイの雨宮のピアノを豊かにするんだなあ。んで、阿字野の魅力、天井知らず。カイも雨宮も、阿字野も、みんないいこ!#感想部Sun Dec 04 01:14:07 via Twitter for iPhone

2011/12/04

【天才探偵sen 公園七不思議】

大崎梢『天才探偵sen 公園七不思議』読了。小学校上級生向きの児童書。しかし、しっかり謎解きがおこなわれている。探検の要素もあるし、子供が夢中になるのが納得できる一冊だった。知り合いのお子さんに勧めてみようと思った。 #感想部Sat Dec 03 01:18:10 via Mobile Web

【三つの名を持つ犬】

近藤史恵『三つの名を持つ犬』読了。さすが愛犬家の著者が描いただけあって、犬の細かい仕草や表情など、イキイキと描写されている。この主人公の都みたいに、うちの犬を大事にできているかなぁ、と思わず我が身を振り返った。面白かった。 #感想部Sat Dec 03 01:00:50 via Mobile Web

【一矢の秋 居眠り磐音江戸双紙37】

佐伯泰英『一矢の秋 居眠り磐音江戸双紙37』読了。我慢の時から、とうとう物語が再度動き始めた。この巻は、佳境に至る序章という感じがした。今後、どのように磐音達一行が江戸に戻るのか、とても楽しみ。 #感想部Sat Dec 03 01:12:12 via Mobile Web

【往復書簡】

湊かなえ『往復書簡』読了。手紙の形式で物語が進んでいくのが面白い。さすがという感じ。毒のあるお話かと思いきや、最後は暖かい気持ちにさせてくれる、短編集だった。 #感想部Sat Dec 03 00:50:05 via Mobile Web

【小銭を数える】

小銭を数える 西村賢太 悲惨な男女の暮らし元凶の男。明らかに常人ではない。しかし悲惨過ぎて笑いがこみ上げる。いい人間がやることではないが垣間に見られる人間の情が笑いを誘うのか。爽快感すら感じてしまった。 #感想部Tue Nov 29 16:08:35 via ついっぷる/twipple

2011/11/29

【マザーウォーター】

マザーウォーター観た。ばばあが路肩で豆腐スプーンで掬って食べる毎にウフみたいないい意味で楽しそうすね。シリーズを通して美味しそうな食卓なのにあのウイスキーの水割りはあまり飲みたくないなと思いました。 #感想部Mon Nov 28 00:12:51 via ついっぷる/twipple

【よつばと!(11)】

よつばと!11巻読了。やんだの子供との接し方が上手になってきたなあ。子供だけじゃなく、周りの大人もちょっとずつ成長するんだよねえ。新たに出会う人、久しぶりに会う人と、よつばの日々のちょっとした冒険は続く。今回も愉しかった。 #感想部Sat Nov 26 02:32:43 via Twitter for iPad

2011/11/17

【フラガール】

李監督の作品、一番最近は妻夫木くん&深っちゃんの『悪人』。

他に見たのは...妻夫木くん&安藤政信くんの『69 sixty nine』、
加瀬良さん&オダギリくんの『スクラップ・ヘブン』。
『フラガール』を含めて全部面白かったなあ。 


で、この映画:『フラガール
松雪泰子さんと蒼井優ちゃんのフラダンス、これが魅せる !

二人のあの細さから受けるイメージぶっ飛んだ。
松雪さんのは どこかフラメンコで、蒼井優ちゃんのはどこかバレエ。

フラの完成度としてはド素人の私には分からないけど
ひたすら凄くただただ魅力的でした。


松雪泰子さんのファッションとヘアスタイルがすごい良かったなあ。
服も髪型も、そう、若き日の加賀まりこさんだ、あの感じ。
逆毛多用の髪型がなんともキュート、なんとも素敵でした!

松雪さんは<感動的シーンの演技>より<3のセンの演技>の方が
おおっ、キラリ!


富司純子さんの迫力、しずちゃんの不器用&ガンバリ...
女っていいですね、うん、いいですよ。
<男にゃあ敵うまい>のしなやかさと強さと踏ん張りと。

女の方が遺伝子的に高度かも(笑)


舞台は福島。景気が悪くなった常磐炭鉱。 
その寂れる炭鉱の町になんでかハワイ、<ハワイアンセンターを作ろう!> 

その発想、なんじゃらホイやけど、実話がベースみたいですよ。


家族のシーン、
富司さん・豊川さん・優ちゃんの口からでる方言、その音に、
ああ、キレイ!と思った。



見どころいっぱい、楽しくなる映画♪
この映画見てからかなあ、蒼井優ちゃんに目が行く。



【今日の作品】【フラガール】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー

2011/11/15

【ブラック・ダリア】

な~んかふと、洋画にしようかなって。
このところ邦画ばっかりだったから。
で、タイトルで決めた。 

映画『ブラック・ダリア』

ストーリーのおおもとは、
実際に1947年にアメリカで発生した“ブラックダリア殺人事件”。


時代は1947年。
この頃のアメリカってファッションがいい。
男女ともに。


なんとも惹かれるファッションでてきますが、
死体の損傷・切断・洗浄...猟奇殺人でてきます、
ブラックダリアと呼ばれる女性でてきます、
いっぱい+いっぱいのピースが出てきます。 

で、さあパズル!
見入ってしまうストーリー、それぞれがキルトのピースワーク。

あれこれ色のピース繋いでキルトのトップデザインは完成したか否か?


ジョシュ・ハートネット...
ちょっとブラッドピットを連想させる顔立ち。

アーロン・エッカート...
ああ、『エリン・ブロコビッチ』で、
ジュリアン・ロバーツの恋人かあ。イージーライダー風の彼かあ。

スカーレット・ヨハンセン...
えっ?『ロスト・イン・トランスレーション』で
ビルマーレイと出てた人なの?
好きな映画だったのに名前も顔も覚えてなかった。実にいい加減です。

ヒラリー・スワンク...
そうそう、そうよね、『ミリオンダラー・ベイビー』の主演の人だ。



私、子供の頃、
白人はみな同じ顔に見えていた。
外国人はみんなアメリカ人な気がしてた。  
黒人はみな同じ顔に見えていた。

そうして今は、
日本の若い女性がみな同じ顔に見えてしょうがない(笑)



【今日の作品】【ブラック・ダリア】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー

【宇宙兄弟(15)】

宇宙兄弟 15巻 ヒビトのパニック障害克服への軌跡。なんかいきなり絵が雑になった感があるのは気のせいなのか?14巻の出来との落差あったぞ? #感想部Mon Nov 14 00:21:04 via ついっぷる/twipple

【探偵はバーにいる】

探偵はバーにいる」読了。思ったよりハードボイルド。思ったよりちゃんと探偵してる。救いようのないチンピラ達に対する嫌悪感から容赦ない攻撃をするくせに、同情したり憤ったりする「俺」が好きとりあえず、ススキノに白子とおでん食べに行ってくる。#感想部Sat Nov 12 22:32:21 via Twitter for iPhone

2011/11/10

【悪人】

その文庫本のカバーに深津絵里さんの写真。
それだけでふら~っと買った本。(へぇ~ 映画化かあ。)
  
この小説は朝日新聞に連載されていたそうだ。
(えっ、新聞に? 週刊朝日じゃなくて?)と思った。
なんか…描写がね、朝に配達される新聞向きじゃあない気がして(笑)

でもま、『失楽園』も日本経済新聞朝刊の連載だったし。
映画化に当たっては、PG-12みたいです。
小説の方は、PG-15?18?のような。


文庫本のカバーに写真が載っていたのは、映画にキャスティングされた
妻夫木くん、深っちゃん、樹木希林さん、柄本明さん。
ストーリーを始め全く予備知識ゼロゆえ、読み進みながらその4人を探した。

妻夫木くんはすぐに出てきたが、深っちゃんがなかなか出てこない。
(この女性かな?...いや違う、違うな)を数回。
樹木希林さんの役どころはさすがにすぐ分かった。
柄本さんはどの登場人物かなあ... 
この女性の父親かあ...違うかあ...を、最後まで。


小説のタイトル、著者が吉田修一氏、
新聞連載、大きな賞をもらっている作品、映画化される...
何も知らないって、深っちゃんの写真だけで、って、
そ、御縁!結果、良縁!


映画サイトに紹介されていた、ある登場人物の台詞がとてもいい。

「あんた、大切な人はおるね?
 その人の幸せな様子を思うだけで、自分までうれしくなってくるような人は。

 今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎる。
 自分には失うものがないち思い込んで、それで強くなった気になっとう。

 だけんやろ、自分が余裕のある人間て思いくさって、
 失ったり、欲しがったりする人間を、馬鹿にした目で眺めとう。
 そうじゃないとよ。それじゃ人間は駄目とよ。」


この小説は、<悪>じゃあなくて、<悪人>を 描いてるなと。

私には推理小説でもなかった。
私には恋愛小説でも無かった。
群像小説、人間小説って感じだった。

<悪>について描いているなら、
私には鋳型のある抽象になってしまうけど、
<悪人>について描いているから、私には人間小説。


面白かったです。
どんどん読み進めました。

上下2巻の長編、たくさんの登場人物が出てきますが
一回もこんがらがること無かった。
いくつものシーンを描きながらも不思議な距離。
実際はとても近いのだけど。関係が。


そう、時系列と言うより人間列。
それら幾つかの列のど真ん中で描写されているのは、
みな生々しい人間が居るシーン。

だから、何と言うか、恐ろしいほど体温があると言うか...
うん、いや、『ほど』は要らんね。まんま 恐ろしい体温。


登場人物の皆にそれなりの<悪>があって、
それはその人物が生きてるのに、
ごく当たり前のように付随してる<悪>で、
んもう、皮膚感覚の<悪>だから、
極自然に、軽量に、時には軽薄に、<悪人>が誕生する。

その自然さが、その軽量さが、<悪>なんかもなあと。


さあ、次は映画『悪人』。
妻夫木くん、深っちゃん、
ネイティブ方言を話す『清水祐一』、
ちゃんと<悪人>になってる『馬込光代』。



今になって思った。 
『清水祐一』が持っている<悪>が一番筋が通ってるんかもしれんです。
イヤ、<悪>に筋というのもオカシイか。



【今日の作品】【悪人】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー

【空白の叫び】

貫井徳郎『空白の叫び』読了。貫井さんの作品はいつも暗く、闇に覆われていて、救いがない。子どもが人を殺すことはなんら珍しくない時代。現実の少年たちもこんな風に考え、苦しんでいるのかな。私には少しだけ彼らの思いがわかる気がする。 #感想部Wed Nov 09 22:26:52 via ついっぷる/twipple

2011/11/09

【深夜食堂(8)】

深夜食堂 安倍夜郎8巻 オイルサーディンの話が好きでした。現代の人情もの。寝る前にもってこいです。 #感想部Wed Nov 09 01:24:10 via ついっぷる/twipple

【東京島】

東京島 桐野夏生 ある無人島に漂着した男31人清子1人。女であるという存在だけを武器に生き抜いた清子。さすがです!清子さん!まだ続いていきそうな終わり方が良かったです。これを映画にすると…陳腐になりそうだなあ。 #感想部Wed Nov 09 01:20:48 via ついっぷる/twipple

【スティーブ・ジョブズ】

スティーブ・ジョブズ」読了。実に極端な矛盾を抱えた天才だったのだなあと。社会性の一部がすっぽり欠けていたりするんだけども、多くの天才同様、そういう極端さが人を惹きつけたのかもしれない。(しかし彼と対峙した社員、顧客や家族の皆さんも立派だと思う…) #感想部Mon Nov 07 11:51:39 via Twitter for Mac

【センセイの鞄】

センセイの鞄1、2巻 谷口ジロー 川上弘美の小説の漫画化。高校時代の先生と35歳過ぎた妙齢の月子とが何故か今また出会い静かに縁を手繰り寄せる。小説の行間を見事に漫画化していて素晴らしい。呼吸するような行間の余韻がたまらない。最後のパレードが圧巻。感動。谷口ジローすごい。 #感想部Sun Nov 06 07:51:03 via ついっぷる/twipple

【ふらり。】

ふらり。谷口ジロー 江戸時代町ぶら漫画 。いいトリップ感。ピーヒョロロロローと己が鳶になり江戸の町を眼下に旋回しているような心持ちで読んでいました。アニメーションで観てみたいなー #感想部Sat Nov 05 02:13:05 via ついっぷる/twipple

【チャンネルはそのまま!】

チャンネルはそのまま!1~3巻佐々木倫子 動物のお医者さん以来久々のヒットではなかろか?という位面白かったです。描き文字がもはや写植並みになっている所も見所です。 #感想部Sat Nov 05 02:07:52 via ついっぷる/twipple

2011/11/03

【マリアビートル】

伊坂幸太郎『マリアビートル』読了。 伊坂ワールド全開!! 『グラスホッパー』から続く殺し屋たちの協奏曲。 読み終えたあとのこの爽快感!! とりあえずジジババ最強(笑) #感想部Wed Nov 02 23:31:17 via ついっぷる/twipple

【GOSICK VIII 上】

桜庭一樹『GOSICK VIII 上 ーゴシック 神々の黄昏ー』読了。二度目の嵐が世界に訪れ、無残にも引き裂かれる、ヴィクトリカと一弥。二人はもう二度と会えないのだろうか。嵐の前の静けさを感じる物語。今後の展開がとても気になる。 #感想部Wed Nov 02 16:18:31 via Mobile Web

【ちょちょら】

畠中恵『ちょちょら』読了。畠中ワールドの登場人物は、主人公を始め、皆とても魅力的だ。そしていつも、重要な脇役に男前がでてくる。わかっているけど、うっかり惚れそうになる。性格に難有りの人が多いけど(;^ω^)。江戸時代の有職故実もわかるし、今回も楽しめた。 #感想部Wed Nov 02 15:55:41 via Mobile Web

【虹色と幸運】

柴崎友香『虹色と幸運』読了。30女三人のそれぞれの今を描いた物語。「いつかちゃんとした大人になったら、って自分が思ってたいつかはずっと来ない」というセリフと同じこと、思ったことある。3人それぞれの気持ちが良く理解できた。面白かった。 #感想部Wed Nov 02 15:10:10 via Mobile Web

【アンダスタンド・メイビー 下】

島本理生『アンダスタンド・メイビー 下』読了。生きているのが不思議なほどの傷を、心におい、くじけそうになっても、それでも生きていくと決めた、主人公の強さに感動した。上巻に続き、下巻も物語の世界に引き込まれて一気に読めた。 #感想部Wed Nov 02 14:54:18 via Mobile Web

【長い散歩 】

当地、劇場では短期間の上映。
見ようと思っていたのに見過ごした映画。
んじゃあと、随分経ってDVD。


私のイメージでは、
長い間ギラギラなアクの強い役ばかりだった気がする緒形拳さん。
でも人は年を重ね、そのうち皆どんな人生を送ったとしても公平に逝く。

この映画、天使の羽根を付けた女の子も可愛くて名演技で。
緒形拳さん、ドラマ『風のガーデン』の時に比べ、まだ”ふっくら”がある頃で。

確かに、元気そうな緒形さんを見れて良かったなあと言う気持ちもあったけど、
ただ、その後を知ってるから、
幾度も出てくる<走るシーン>、見てるこっちが辛くなったのも事実。
  

幼児虐待、育児放棄がストーリーのど真ん中にあって、結構しんどかった。

しんどいのに 目が離せない。
ストーリー的にいつか救いがないとー...もあるけど、
観ているこっちのしんどい気持ちも救われたいと。

この映画の監督は、俳優の奥田瑛二さんなのですが、
DVDの本編に入る前に、
奥田さんが監督した他の作品が宣伝・告知で流れるんですが、
少女〜an adolescent』と『るにん』という作品なんですが、
それ見てて、気分悪くなって...


最近、どうしても受け付けないテーマがあって、
昔は、若い時はどうだったかなあと、思い起こしてみるんだけど、
今ほどじゃあなかった気もするんですが。

なんと言うか...
人間の弱さとか・孤独とか、性とか、醜さとか・愛憎とか・欲とか...そこいらへん。
そこいらをテーマにして、凝視するような、直視するような、えぐるような作品。

もういいよ。

人間が弱い生き物なのは身を持って分かっているからさあ、もういいよ。
どうね?優しい気持ちはどうやっても出てこない?
なんとか心で温まらんね?...のあたり(笑)

そのへん、だんだんと顕著になってくのが、自分でも興味深くて。

どうしても受け付けないというそれが、
<生理的・心情的>な領域の判断になってくのが分かって、
その変化が、なんか、引っかかってしまって。

なんでかね?って。


長い散歩』の中でも、そういう受け付けないシーンが多々あって、
それでも最後まで見ようと思ったのは、見れたのは、
緒形拳さんと女の子のシーンのおかげかなあと。


私、緒形拳さんも、『鬼畜』やそれにダブル人物設定の作品は、今、見たくない。
以前の、何かを探るような体勢で見た・読んだ、そんな映画・小説が、
なんだかなー、生理的に受け付けなくなってく。

『いいよ、もう。。。そんなんさあ、表現した先に何があるん?
誰かが幸せになるん?誰かが喜ぶん?』...みたいな。



ふと、極めて希望的に思った。

こうやってこのまま行って、あの横丁、斜向こう、自販機の南角を曲がった頃に、
私、お昼の再放送:勧善懲悪の時代劇ドラマ見ながら、
最後の見せ場、画面に向かって拍手してるばあちゃんになれるかもしれんな。



【今日の作品】【長い散歩】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー

【告白】

告白湊さなえ 娘を教え子に殺された森口の告白に憎悪で頭が破裂寸前だったが少年ABその母親らの生い立ち闇己の言い分を一方的に語られると果たして殺人は悪か復讐は何も生まないとか結局起こり得る全ては運命なんじゃないかと溜め息をつきたくなるが最後の残酷な顛末!喉元が絞まる感覚 #感想部Wed Nov 02 01:53:52 via ついっぷる/twipple

【民宿雪国】

民宿雪国』読了。序盤の迫力に唖然、惹きこまれる。後半はちょっとう~んと思うところもあるが、筆力で一気に読ませる。民宿雪国というタイトルの不気味なノスタルジーに脱帽。 #感想部Tue Nov 01 15:44:07 via ついっぷる/twipple

【毛利元就】

松永義弘『毛利元就』読了。 その知謀、懐の深さ、先見の明、全てが凄すぎる。 #感想部Mon Oct 31 04:34:13 via ついっぷる/twipple

【父と暮らせば】

父と暮らせば 井上ひさし 広島で被爆し死んだ父と生き残った娘。ある青年を好きになった娘の胸のときめきとため息とかすかな願いからこの世に現れた父。父親の言葉がたまらなく優しい。原爆や戦争等大きな脅威に無力な私たち。逝った者、残された者、継ぐ者のこころ #感想部Sun Oct 30 06:25:59 via ついっぷる/twipple

2011/11/02

【神様のカルテ】

神様のカルテ1、2巻 Theビックコミックな絵柄で落ち着く…。これが映画では櫻井翔とな!さておき過酷な医療現場のテーマは何年も前からなんら変わっていないんだな。と聖職と呼ばれる職業について考えさせられました。 #感想部Sat Oct 29 16:46:03 via ついっぷる/twipple

【信長協奏曲(5)】

信長協奏曲五巻 相変わらず元平成の高校生だった織田信長は軽快。この時代ものではお約束になりつつある羽柴秀吉の野望が在る意味安心感。またタイムスリップした武将登場。あんまり歴史知らない人ばかりスリップしてくるようです。面白かったです。 #感想部Sat Oct 29 15:40:19 via ついっぷる/twipple

【モンタージュ(5)】

モンタージュ五巻 あぁ関口が復活してしもたがな。少しずつ過去が見え隠れしてきました。追っ手にまた危ないのが出てきてますます逃げてーっとスリル満点です。 #感想部Sat Oct 29 15:23:27 via ついっぷる/twipple

2011/10/28

【アンダスタンド・メイビー 上】

島本理生『アンダスタンド・メイビー 上』読了。母子家庭の藤枝黒江という少女が主人公のお話。母親とうまくゆかず、孤独を抱える主人公の気持ちがよくわかる。続きが気になる。黒江がどんな風に成長するのかが楽しみ。 #感想部Wed Oct 26 16:52:31 via Mobile Web

2011/10/26

【白銀ジャック】

東野圭吾『白銀ジャック』読了。スキー場を舞台にしたミステリ。あるスキー場に、爆弾を埋めた。爆発されたくなければ3千万円用意しろ。という内容の脅迫状が届く。伏線がいくつもあり予想したが、最後は大どんでん返し!。次の展開が気になり、ワクワクしながら一気に読めた。面白かった。 #感想部Mon Oct 24 17:15:17 via Mobile Web

【レディプレジデント】

レディプレジデント終了。日本にはない結構骨太な政治ドラマとして楽しんでいたので最終回のその辺をバッサリ切ってバタバタと恋愛もので話をまとめてしまったのは残念。でも楽しめました。#感想部Mon Oct 24 14:38:43 via Keitai Web

【氷菓】

米澤穂信『氷菓』読了。古典部、私も入りたい。それにしても、奉太郎のヒラメキは素晴らしい。思わずうなってしまう。殺人などの本格ミステリも好きだが、この本のような、日常に散らばる小さな謎を解くミステリも、読んでいて面白くて、私は好きだ。 #感想部Sat Oct 22 12:47:43 via Mobile Web

2011/10/19

【重力ピエロ】

映画を見たら原作が読みたくなった。
面白かったです。

丸ごと1冊まんまを、
2時間あちこちの映画にするのはやはり無理で...
省いてたり、設定変更したりの映画本編でした。

映画も面白かったけど、
やっぱり原作のように細部まで、というのはできず、
ああ、映画は、どんぴしゃ・エッセンスが描かれていたんだなあと。


でもほら、本には文字の力があるから。

文字は平面にページに並んでるけど、
膨らむ、いくらでも、頭の中で。


読み進んでいくと、ああ好きだ。

それは言い回しだったり、
ストーリー展開だったり、人物設定だったり。

で、とても好きな箇所があって、
それは兄と弟とのある会話の中での、弟(春)が言ったコト。


※ 抜粋します ※

 弟「エッシャーって知ってる?」

 兄「絵描きだろう。あの騙し絵のようなやつを描く人だ」

 弟「そう。版画家の。彼はさ、ラスコーの壁画を見て、面白いことを悟るんだ」

 兄「(略)」

 弟「『造形芸術は進化しない』って」

 兄「(略)」

 弟「人類は様々なことで、進化、発展をしてきただろ。科学も機械もね。
   先人の教えや成果を学んで、それをさらに発展させてきた。
   でもね、芸術は違う、エッシャーはそう言ったんだよ」

 兄「芸術がどう違うんだ」

 弟「どんな時代でも、想像力というものは先人から引き継ぐものじゃなくて、
   毎回毎回、芸術家が必死になって搾り出さなくてはいけないってことだよ。
   だから、芸術は進化するものではないんだ。
   十年前に比べてパソコンも電話も遥かに便利になった。
   進化したと言ってもいい。
   でも、百年前に芸術に比べて、今の芸術が素晴らしくなってるかと言えば、
   そうじゃない。科学みたいに業績を積み上げていくのとは違ってさ、
   芸術家はそのたびに全力疾走をしなくてはいけないんだ。...(以下・略)」



自分が絵が好きだったことが、
確かにどっかひっかかてるかもしれない。

けど、思ったのは、
ストーリーの展開上、<芸術家>という括りで言ってるけど、
<芸術家>、つまりは<万人>じゃあないかと。

一人の人間として生きてくって、いつもゼロからのスタートだよなあと。


  どんな家に生まれたとしても、
  どんな親だったとしても、
  どんな運命に翻弄されるとしても、


つまりは、ひとつの個の人生として始まり、
その人生はオリジナリティに溢れてる。

そりゃあ影響とか感化とかあるだろうが、
同一ではなく限りなくオリジナルに近い。
いや、使う色を選べる。

自分の責任で選べるという事を忘れないようにすれば。
 

ゼロスタート=オリジナルだよなあと。
で、アーティストであっても・なくても、生きてくって、
どんな長さでも情況でも、求められるのは、
想像力と全力疾走に違いないようなあと。


賢いこと、愚かなこと、感じること、痛むこと、歓喜、悲哀...

例えシェアできたとしても、丸ごと・まんま、どこの誰にも、
代わることが出来ない。



ぐぐっと現実的になるけど、
恋愛する、子供の将来を案じる、嫁姑をする、病む…etc.の次元のあれこれを、
それぞれに、『さあ!』で、万人が・万人の人生で、新たに向かい合う。

「個」であること、それは完璧にみな同じなれど。



【今日の作品】【重力ピエロ】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー

【芝浜謎噺】

芝浜謎噺」(愛川晶)読了。これまで読んだ落語+ミステリーのなかでは一番。特に本作は前作以上、伏線の張り方から下げまでさすがです。次作も楽しみ #感想部Tue Oct 18 11:57:42 via Keitai Web

2011/10/18

【小暮写眞館】

宮部みゆき『小暮写眞館』読了。元、小暮写眞館に住む事になった、花菱家。花菱家の長男、花ちゃんがひょんなことから受け取った、心霊写真の謎を解明するところから始まるミステリ。最後は少し切なくなったけど、花ちゃんが未来に向かって走り出そうとしているところに、爽やかさを感じた。 #感想部Mon Oct 17 16:15:37 via Mobile Web

【ハンター×ハンター】

【DVD】ハンター×ハンター、クモ編まで観ましたー♪やばいーヒソカ萌え(*´д`*) #感想部Sun Oct 16 11:37:14 via Keitai Web

2011/10/15

【ひらけ駒!】

ひらけ駒!2巻まで。母子将棋漫画。子どもに全て捧げてませんし母とおっとり優しくて将棋強い可愛い息子ってどんだけ理想的母子家庭だよという感じですが2巻のあたりでお母さんが将棋の大会に参加するっていう流れが面白いなと思いました。 #感想部Sat Oct 15 08:34:22 via ついっぷる/twipple

【楽園】

【本ネタ】宮部みゆき『楽園』読了。ひさしぶりにゾクゾクくる作品。『模倣犯』を再度読み返したくなりました。オチはなんか無理矢理まとめた感が否めないから少しモヤッとするかも。敏子さんの存在に癒されました。これはドラマ化しやすそうです。#感想部Sat Oct 15 04:47:39 via Keitai Web

2011/10/14

【スラムドッグ$ミリオネア】

インドについて何を知ってる?私。


紀元前までさかのぼれば四大文明の一つ、
インダス文明の栄えたところ。
けど、メソポタミア文明は今のイラクだ。

イギリスの植民地だった。
紅茶―インド―イギリス―紅茶―インド―紅茶―イギリス...という、
私の発想レベル。

ヒンドゥー教は牛を食べない、カースト制度という身分制度がある。
貧富の差:大。

インドの算数(数学)は十進法じゃあなくて、
十二進法ってTVでやっていたような。

中国の次に人口が多い国。

ムンバイって大きな都市がある。
東の海岸沿いのインドで一番大きな都市。
私は“ボンベイ”と習った。
いつの間にか“ムンバイ”になっていた。


この映画は、
そのムンバイにあるスラム街で育った男の子の話。

2008年のアカデミー賞を始め、
ものすごくいっぱい賞をもらった映画だそう。

ドッグは犬だけど、
文や慣用句的な言い回しでは否定的な意味で用いることが多い。

見下げ果てた男とか、ヤツとか、駄目な人物とか。
“go to the dogs”...だめになる、堕落する、破滅する。
う~ん、犬がかわいそう。

インド、ムンバイのスラム街で育った孤児のジャマール、
人気番組「クイズ$ミリオネア」で、
あと一問で全問正解という状況にいる。

だけどみんな疑う。 

スラムで育った彼にそんな知識があるはずはないと。
嫌疑をかけられ警察に連れていかれるし、尋問は受けるし。
画面展開は時代を行き来しジャマールの人生が描かれる。

 
目を覆いたくなるシーンも幾つかありましたけど面白かった。

<物乞い>に有利なように、スラムの子供たちを虐待する大人。
そういうシーンも何箇所はありますが、
どこかスカッとするサクセスストーリーの爽快さもあります。

この爽快さが かなり魅力的!


そうして、これはイギリス映画ですが、
インド映画の特徴のあの、
みんなで歌ってダンス♪ダンス♪ダンス♪も。

インドって、ものすごく映画作っているんですよね。 
で、踊る、みんなで! 



そっかあ、インドかあと、あらためてインド。



【今日の作品】【スラムドッグ$ミリオネア】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー

【ドリフターズ(2)】

ドリフターズ2巻読了。こういうマンガにはゾクゾク、ワクワクしてしまう。信長につられてニヤついてみたり。まだまだ物語は序盤のようなので、これからどう風呂敷が広がるか楽しんでいきたい。 #感想部Thu Oct 13 12:35:18 via Twitter for iPhone

2011/10/13

【涼宮ハルヒの消失】

谷川流『涼宮ハルヒの消失』読了。ある朝突然、ハルヒの存在が消えていた。シリーズ第4巻。シリーズの要が消えてしまい、驚いた。まさかまた過去に戻り、七夕の事件がかかわってくるとは思わなかった。次作も楽しみ(^_^)。 #感想部Wed Oct 12 19:16:26 via Mobile Web

【凍える島】

近藤史恵『凍える島』読了。孤島に閉じ込められた、8人の男女。そんな密室状態で、次々と殺人事件が起きる。語り口がたんたんとしていて、すらすら読めた。一気に読んでしまったので、今度は、登場人物の心理や、伏線に気をつけて、読み直したいと思う。 #感想部Wed Oct 12 18:47:42 via Mobile Web

2011/10/09

【うさぎとマツコの往復書簡】

中村うさぎ マツコ・デラックス『うさぎとマツコの往復書簡』読了。二人がそれぞれ、自分自身を、赤裸々に表現しているのがスゴイと思った。まさに、「魂を売る」。共感する部分があった。もっと、自分自身で蓋をして目を背けているところを、見つめてみようと思った。 #感想部Sat Oct 08 18:58:16 via Mobile Web

2011/10/07

【毎日かあさん】

「西原」理恵子さん、
「西原」を、『にしはら』じゃあなくて『さいばら』って読むの、
珍しい...と、思うけど。


西原恵理子さんの作品からの映画化は、
女の子ものがたり」も観た。

「女の子ものがたり」、その可愛らしいタイトル、
そのままの映画じゃあなかったなあ。

主演は深津絵里さんでした。
それは、「毎日かあさん」が「かあさん」になる前のお話。


まだ「女の子ものがたり」だった、
家を出る19才までの西原さんの経歴読んだだけで、
う~んと 唸ってしまう。
    
・アルコール依存症の実父、その実父との死別
・ギャンブル好きの義父
・家庭内暴力の義父
・首吊り自殺した義父

どの1つをとってもそう、
子供にはかなり堪える<案件>ばっかりだ。

で、思ったの。 

西原さん、きっと<何かのスィッチ>、
何度も切りながら大きくなったんじゃあないかと。

   
でもって、「女の子」は「かあさん」になったのに、
何の因果か、イヤ、たぶん、無意識の選択で、また繰り返す。
 
世間で言う、母親と似た人生や父親と似た価値観。 
生育環境という日々。

そう、日々だからねー毎日毎日だからねー
もう、撤去してもしてもの山盛りだ!


映画の夫婦役が良かったです。

サイバラの小泉今日子さんも良かったけど、
夫役の永瀬さんがとっても良かった。

元連れ合い、元ご夫婦っていうのが、
観る方に何とも<味な>先入観。

それと、サイバラの兄役の光石研さん、
ちょこっとしか出ないけど、こういう役、
ピッタリだと思った。


『何があっても 生きていく』って大前提が、
とてもいいなあと。

それが“かあさん”だからできるのか、“人”だからできるのか、
唯一無二の人生やってきたその“当人”だからできるのか。


統合失調症、ちょっと前は精神分裂症。 
アルコール依存症、ちょっと前はアル中、アルコール中毒。
...並べるのは オカシイかもしれんけど。

ほら、名称って大きいから。
ちょっと薄めると、ちょっと飲みやすくなる。
原液成分に違いはないけど。

そ、アルコール依存症は疾患、そ、病気なんですよね。
薬物依存症で、精神疾患。


パンフの中に、原作者の西原さんから小林監督へ、
『アルコール依存症をおざなりには描かないでほしい』 
という話があったという記述がある。


アルコール依存症、
いろんな疾患の中で一番かどうか分からないけど、
一番近い人たちの人生に、そう、
家族の<人生>に影響を与える疾患の中で、
上位ランクじゃあないかと思う。

飲んでない時はとってもいい人で、
根は優しい人で、
ちょっと意思が弱いだけで、
精神がか細いだけで、
少々他力本願なだけで、

でもほら、疾患だから、病気だから...じゃあ、済まんでしょ!
周りの人間は、一緒の空間で人生やってる家族は。


家族の気持ちのど真ん中にあるもんは、
そりゃあ、悲しみだったり・怒りだったり・憎しみだったり・
恥ずかしさだったり、情けなさだったりで、なんにしても、
自分が背負わんといけん道理が見えぬ重たい荷物。

みんな願うと思うなあ、当人の近くにいるもんは。
...『酒屋が、いや酒が世の中から無くなればいいのに』と。


私が西原さんならどうするかなあと
思った、考えた、思った、考えた。 

元夫がトイメンのオットではなく永瀬さんなら...最期まで看取る!?(笑)

でもね、なんにしても、
そうそう簡単に<弱さ>を前面に出してる相手を放るのは、
うん、難しいだろうは分かる。 

ブンジくんと フミちゃん、
二人の子供はおとしゃんを嫌ってなかったもんね、映画の中では。

往々にしてそうかも知れんです。 
子供が、親の弱さにまんま接してしまうと、ね。

たまたまうんと歳が多いだけの、
柄が大きいだけの弱っちィ身内だから。


映画の中、家族の揺れ幅が、潮位が、
だんだん大きく高くなっていきます。 
時は前へ前へ。キケンです。

でも観客として、その繰り返しを観ながらの<間(ま)>が、
私にはいい時間でした。



心のどこかに<間(ま)>を感じたいのか、そういう人生年齢なのか。
<間(ま)>は 感性にとっての御馳走のようで。



【今日の作品】【毎日かあさん】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー

2011/10/06

【大東京トイボックス(7)】

7 大東京トイボックス/うめ 真剣勝負の物語は熱が画面から伝わるのか、だ。日本橋ヨヲコしかり島本和彦しかり羽海野チカしかり。制作したゲームで流れた血とぶつかる主人公はメディアそのものへのテーマへと進む。期待の次巻を待つ #感想部Sun Oct 02 09:23:53 via Tweet Button

【風雲児たち 幕末編(18)】

風雲児たち 幕末編⑱/みなもと太郎 吉田松陰の運命は周知の事実なのだが、誰も追いつけない情熱が突き動かしたのだ、と思うと幕末は本当に激しい時代だったのだな。んでもってカイジるとはみなもと太郎先生、ステキすぎです!#感想部Sun Oct 02 10:38:33 via Tweet Button

2011/10/02

【日本のみなさんさようなら】

読んだのは文庫本。その文庫本の帯にはー

-『外国映画をわかろうとするヒマがあったら、
  わかる邦画をもっと深くわかりたい。
  映画評と呼ぶには あまりにも私的で詩的な心の情景。』 と。


リリーさんが、
少なくとも週に一度のペースで邦画を見ての、その映画評集。

まったくもって何というかの、
<評・文脈・例え>だったりなのですが、
それが、けっこう...
-『(...ん、そうかも!)』
と思わせる時もあるから楽しい。


かなりくだけた、通常の映画評とは色の違う映画評...なのか、
話のネタなのか、の辺り。

あはは、と笑いました!
なんじゃあーらホイと、引きました!


リリーさんが選んだ映画...

<誰が今頃見るんじゃい!>的なものもたくさん♪


まだ途中ですが、例えば、

・健さんの、『網走番外地・吹雪の斗走
・志保美悦子さんの、『宇宙からのメッセージ
・長門裕之さんの、『果てしなき欲望
・松尾嘉代さんの、『幽霊屋敷の恐怖・血を吸う人形
・藤竜也さんの、『愛の亡霊
・丸山明宏さん(←美輪さん)と田村正和さんの、『黒薔薇の館
・梅宮辰夫さんの、『不良番長・出たとこ勝負』...とかとか。

で、この先も、

・『ザ・タイガース/ハーイ!ロンドン』とか、
・マサカズさんじゃあなくて市川雷蔵さんの、『眠り狂四郎 殺法帖』とか、
・植木等さんの『日本一のホラ吹き男』とか、
・佐分利信さんの『日本の黒幕』とか、
・ピーターの、『薔薇の葬列』とかが、先のページに待っています。

ね、セレクトがなんともスゴイです。


まったく知らない映画もたくさんある。
単行本が1999年、今から12年前であるのを差し引いても、
その古さ、マニアックさ、スゴイなあ。


で、実際、私が見に行く映画、ここ数年9割以上が邦画。 

ですから文庫本の帯の、
-『外国映画を見るヒマがあったら、わかる邦画をもっと深くわかりたい』
は、ようわかりました。

けど、そういう趣旨にそった映画評かと言えば...
はぁあ?の 「がはは」いっぱいです。



洋画よりふわふわと軽んじられてきた邦画、
その冷遇されてきた道のり考察手引き本...かな?



【今日の作品】【日本のみなさんさようなら】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー