2011/09/22

【嫌われ松子の一生】

たいした予備知識も持たずに見に行った映画。

映画見たあと、パンフ読む前の、
既製品の情報が入っちゃう前の感想。

この映画のパンフレット、表紙の色がとてもいい!ロゴもいい!

映画のパンフが好きだ。
パンフって、ものすごアピールしてくるもんね、
チラチラ態勢で『内緒』を残して。

映画、面白かった!すごかった!

“可笑しい”もあるけど“せつない・悲しい”がメインのストーリー。
そのせつないも、悲しいも、エネルギーいっぱいって感じ。
「せつない」や「悲しい」が、めちゃくちゃ素敵に表現されてる。
すっぽり私の<大好き鋳型>と合ってしまった。


私、映画見ながら、
一枚の絵を見てるような、本読んでるような、
一つの曲に心奪われてるような気分に。

でもそれはCG処理バンバンな全編通じて、
その映像処理や色のフィルターや、歌がいっぱい出てくるとかで、
「絵」みたいとか、「ミュージカル」みたいとか、
まんまで思ったんじゃ無いと思う。

行きつ戻りつする
ストーリー運びとか(←行きつ戻りつするのに実に分かりやすい)、
キャスティングとか、憎いほど効果的だったカーペンターズの歌の効果とか、
諸々が全部合致した割符みたいでスッキリ心地いい作品だって感じた。


上手く表現できないので繰り返すしかないんだけど、なんか、
とてつもなく上手い・面白い・巧み。


ギリギリまでリアリティを排除してるのに、これが、んもう、
リアリティ、バンバン!

中島監督の前作:『下妻物語』が評価受けてたことに納得。
「こういうの、ダメなの」って言う人にも是非オススメ。
「やっぱり、合わない…」ってなったら、スンマセンだけど。


中谷美紀さん…他の人だったらって、考えたけど、
浮かばなかった。

以前TVドラマで天童荒太さんの「永遠の仔」やった時、
上手いなあと。
この作品では、コミカルさが力強い。

瑛太さん…あはは、とうとう衣装1パターンだけでしたね。

伊勢谷友介さん…作品ごとに変幻自在。
どんなCMも恐れない(笑)。教え子って設定が、すっごく効いてた。

クドカンがちょっと雰囲気違った役。
バラエティ班が続々出てきます。みんな、いい!

黒沢あすかさんって、いい。
TVドラマでも、脇ですが、印象に残る役どころ。ヘアメイクが絶品!



思いがけずスパイスが効いていて、それが美味しくて、
得した気分の「松子さん」でした!



【今日の作品】【嫌われ松子の一生】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー

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