『家日和』⇒『我が家の問題』の順番で読んだ。
『イン・ザ・プール』、『空中ブランコ』、『東京物語』以来の奥田氏。
今回のはどちらも短編集で、2冊ともテーマは『家族』。
うん、けど、
<ほんわか・あはは・そうそう そうなんよ・バカじゃねえ>展開で
とても面白かった。
<関係は近いもんのはず!なんせ家族ですから!>という括りになったばっかりに、
よう分からぬまま言葉足らずだったり、滑稽すぎる思い込みだったり、
既製品価値観か?だったり、思いの他の遠慮関係だったり、
なんだ、そーか!だったり。
家庭内暴力が出てくるわけでもなく、児童虐待が出てくるわけでもない。
話はテンポよく進みます。実に気持ちいい。
どのストーリーも、
スッキリ満足で、〆が来ました。
そのスッキリ感、上質ナリ。
なんせ伊良部ドクターを生んだ奥田英朗氏ですもん。
ネットオークション妻、主夫、別居、妄想浮気、ロハス主婦、帰宅恐怖症、
夫は仕事ができない?親は離婚する?オカルト夫...とか。
「ただいま~」...玄関のドアを閉めたら、そりゃあ、いろいろ詰まっていますもん。
どれも縁無き遠いストーリーではないんです。
【今日の作品】【家日和】【我が家の問題】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー